もう叱らなくて良い♪子どもが自然と自立するようになる秘訣

家の中でのお子さんの様子を見て、不安になられる親御さんは多いものです。

「何回言っても片付けない…」

「このまま成績が落ち続けたら、この子の将来はどうなるんだろう?」

そんな心配からつい子どもに辛く当たってしまい、悪循環に陥ってしまうのはどのご家庭でも見られる光景です。

私は最近まで学校の教員をしていましたので、面談では皆さん同じ悩みを口にされるのをいつも聞いてきました。

どうにかしてあげたい、と強く思うからこその声掛けなのですが、なぜかお子さんが言うことを聞いてくれない、というのは親御さんの共通するお悩みのようですね。

そこで、今回はこのお悩みを解消するある秘訣をお伝えしていきます。

長年の経験から様々な実例を通して学んだことです。

実践していただければ、お子さんとの関係は勿論のこと、夫婦関係も改善したという多くのお声を伺っていますから、私も自信をもってお伝えしますね。

お家で家族が仲良く穏やかに過ごせるようになる、その秘訣とは…?

まずは具体的な事例からヒントを探ってみましょう。

深刻な家庭状況からのV字回復

頭を抱えてしまうようなどうしようもない状況が一変、劇的に改善した事例をお伝えします。

お子さんがお家で言うことをきかない、なんていうのはまだまだ可愛いもの。

もっと深刻な問題を抱えているご家庭もあるようです。

今回は、そんな状況に陥りながらも、見事に改善を果たしたある知人(当時50代主婦A子さん)のお話を紹介します。

後で解説しますが、このお話には沢山のヒントが隠されているのです。

何がきっかけでその状況に導くことができたのか、是非考えながら読んでみてくださいね。

〇A子さんの実例

A子さんは当時50代半ば主婦。

夫と2人の息子さんがいましたが、息子さんたちはどちらもニートで引きこもり状態。

部屋から一歩も外へ出てこない、という状況が何年も続いていました。

夫からはもはや女性として扱われることはなくなり、それどころか自分に関心すらない様子にただただ悲しい思いが募っていました。

家庭の中で笑顔になることはほとんどなく、無表情で掃除をし料理を作り食べさせるだけ。

「家族に相手にされていないのにご飯だけ作って。私ってまるで家政婦じゃないの。」

ほとほとそんな毎日に疲れ切ったある日のこと。

友だちにある美容系のイベントに誘われます。

何の気なしに行ってみると、同年代なのに10歳以上は若く見えるハツラツとした女性が沢山いました。

「自分も人生のうちで、一度はこんな風になってみたい…。もう、家政婦みたいな毎日には戻りたくない。」

A子さんはそこから自分の好きなことに時間を使うことを自分に許しました。

「私は家政婦ではありません!

これから自分の好きなことをやっていきますから、あなたたち自分でやるべきことは自分でやってね!」

A子さんは夫や息子たちにこう宣言したのです。

そしてせっせと自分磨きを始めました。

自分の身体が変化するにつれて自信を持てるようになり、どんどん明るくなっていきました。

不思議と以前ほど夫や子どもたちのことは気になりません。

自分は家で楽しく自分を磨き、時には外に出て明るくきれいな人たちと交流することを心から楽しんでいました。

すると不思議なことに、次第に息子たちが外へでかけるようになってきたのです。

半年、1年2年とそんな日々を過ごした結果、A子さんは人前で話すような講師業も務めるようになっていました。

今ではそのA子さんの活躍を撮ろうと旦那さんが自主的に同行するようになったとのこと。

また息子さんたちは晴れて引きこもりから抜け出され、自立への道に進まれました。

影響大!家庭での妻・母の存在

これ、実話なんです。

家庭で1人が変わると、これだけ大きな影響を与えるということが分かりますね。

一見すると、最初の頃のA子さんの方が家族のためと一生懸命に頑張っていたように思えませんか?

けれどもかえってそれが逆効果になっていたということが分かります。

お母さんが必死に頑張っているのに、夫や子どもたちが無関心というケースですね。

これとは逆に、上手くいっているご家庭の必ず共通するポイントがあります。

それは、お母さんがいつも明るく笑顔なこと。

重要な1つ目のポイントになります。

実際これだけ気を付けていれば、他は気にしなくても良いんじゃないかというくらいのものです。

平塚らいてうさんの言う通り、女性は太陽なんですよね。

女性がお母さんが妻が笑って隣にいてくれれば、男性は安心して外に出ていくことができるようになります。

そういえば奥様が笑っていないなぁ…と思われたあなたは、是非お子さんよりもまずは奥様が笑顔になれるようなサプライズをしてあげてはいかがでしょうか。

女性としては、何かしてあげなきゃ!と躍起になって自分のことも後回しにして尽くそうとしてしまうのです。

そして次第に疲れ切って笑わなくなってしまうのですが、これは完全に悪循環なんですよね。

大切なのは、まず自分のことをきちんと満たすこと。

女性でこれをできてない方がとても多いんです。

なぜなら、自分が好きなことをするのって何だか罪悪感を抱いてしまうから。

でも、これをきちんとしないと必ず次の言葉が脳内に出てきてしまうのです。

「こんなにしてあげてるのに、なんで……!?」

どこかで自分を犠牲にしていたり、我慢して相手に尽くしたりしていて、相手から感謝されているうちはまだ良いでしょう。

けれども相手から心無い一言を言われたり、労力が無駄になるような思いがしたとき、プチッと心の糸が切れてしまうんです。

「私はこんなに頑張っているのに、なぜ認めてくれないの!?」

となってしまいます。

これは自分への愛が足りていないんです。

A子さん自身、家事が楽しくて仕方がないのであればニコニコできていたと思うのですが、それをやることに意味が見いだせなくなっていました。

自己犠牲的になってしまっていたんですね。

ですから、お母さんのあなたは、時には1つや2つ家事や掃除が抜けても良いですから、まずは自分のお手入れややりたいことに没頭する時間を優先してみてはいかがでしょうか。

まずはとことん自分を大切にしてみることです。

男性のあなたは、まずは奥様に「後は自分がやっとくから、好きなことでもしたら?」と家事を請け負って、時々時間を作ってあげてはどうでしょう。

何度も言いますが、女性が明るく笑顔であれば、大抵の家庭は円満になれます

そして、親の感情の起伏が思っているよりも大きな影響をお子さんに与えているという自覚をお持ちいただきたいのです。

家庭訪問や三者面談などで多くの親子を見てきましたが、精神的に安定しているお子さんのお母さんはいつも笑顔でした。

いつも笑顔でいられる自分になるために、まずは真っ先にご自身を満たしてあげてくださいね。

それが必ず家族の笑顔につながりますから。

相手の欠点に見えるところに自分を見ている

子どもやパートナーのこんなところが気になる!

一緒に過ごしていると、つい欠点ばかりが気になってしまうものです。

けれども相手を変えようとしても、相手はなかなか変わってくれませんよね。

何とかして変えたい!そう思うかもしれませんが、ちょっとだけ一呼吸置きましょう。

実はその見えてくる欠点は、ご自身を投影したものかもしれません。

このことは誰にでも言えることなのですが、「好き」と思うところも「嫌い」と思うところも実は自分の中にあることだったりします。

それに関して何もこだわりがなければ目にも止まらないからです。

そしてそれが気になるということは、実は相手の課題ではなく自分の課題として見させられていると考えることもできます。

自分の中で実は変わりたいなぁと思っている部分を、相手が形にしてくれているということですね。

家族ですから性質が似てくるというのは当然のことですからね。

そこで、2つ目の大切なポイントは気になるところを見ないということになります。

これもなかなか難しいものですよね。

1つ目のポイントで自分磨きや趣味に没頭することをおススメしたのは、実はこれに繋がってきます。

相手から目を逸らすのです。

上手くいっていないご家庭の相談を受けると、大抵お子さんやパートナーのことを気にしすぎているという共通点があります。

「子どものこういうところがどうしても気になるんですよね~、心配なんです」

そのお気持ちは分かります。

でもあまりにも自分に着目され過ぎると、人間は息苦しくなるものです。

家族で大切なのは、まずは個々が自分に意識を向けて心身ともに律すること。

何よりもまずは親がその姿を見せると、子どもは物事の良し悪しが感覚的に分かりますから自然に真似をします。

大人たちが自らカッコいいな、美しいなと思われるような生き方を見せることが先なのです。

事例のケースを見ても、どう考えてもお母さんは自分の人生を生きていませんね。

すると子どもたちは、大人になってもあんな暗い顔をして無表情に生きなければならないのか、とますます引きこもってしまう訳です。

大人たちが自分の生きがいに向けて生き生きと楽しげに生きていたら、自分もそんな風に生きてみたい!と思うのが自然ではないでしょうか。

よく言う「背中を見て育つ」というのそういうことだと思います。

A子さんが生き生きと楽しげに自分を磨き、外の世界で活躍しだした途端子どもたちがたまらず部屋から出てきたのは、こういう訳なのです。

自分もこんな生き方をしてみたい、と子どもに思ってもらえるように生き生きと過ごしていますか?

家族の美しい関係とは

この生き生きと自分のやりたいことをしながら生きることで、家族から一目置かれるようになっていくでしょう。

何をしたら良いか分かりません、という方はまずはご自身の外見や健康などを磨かれることをおススメします。

美しくなる必要性って?外見磨きの本当の効果とは

このことで大切なのは、美しく生きるということなのです。

形だけのことではなくて、人として美しいと言えるかどうかということです。

軸を決めることと言い換えることもできます。

自分はどんな生き方をデザインしていくのか、どういう人間だということを体現していくのか。

「生活していたら、そんなこと気にしていられない」

そう思われるかもしれませんが、何も特別なことをするというのではありません。

例えばA子さんが、もう家政婦を辞めます宣言をしたことは、自分を大切に芯の通った女性として生きていくことを知らしめたことになります。

家族とはいえ、なあなあにならずに一線を引き、「自分」をもって生きる姿には勢いを感じますね。

それまでは馬鹿にしていた妻や母が、別人のように凛とした人に変わった。

人として尊敬できるようになった。

これを感じさせる生き方というのは、美しい生き方だと思うのです。

一言、私はこう考えているからと伝えるだけでも違いますね。

そして相手も同じような意思や考えをもって生きていると、尊重しあうことです。

家族であっても自分の所有物ではありません。

皆別々の人生を歩んでいくことになりますが、一時的に共に過ごす同士だと思えばどうでしょうか。

その同志としてアドバイスはするけれども介入はしない、そのように少しだけ距離をとることも必要です。

色々見ていると、ズルズルとお互いに寄りかかりすぎている家庭が多いのではないかと思います。

一見甘えあって良さそうに見えて、上手くいっている時には良いのですがA子さんのケースのように誰かが負担を強いられていたり、関係が悪くなると急速にこじれたりしてあまり良い関係とはいえません。

互いを尊重し「私はこう考えるけれど、あなたはどう思うの?」と対等な関係を築いている親子は、サッパリと見えますが深い部分で信頼し合っていて見ていてとても美しいなぁと思います。

少し寂しいかもしれませんが「私はこんな風に生きていくけど、あなたはどんな風に生きたいの?」と互いに自立できるような声掛けをすると、長期的に見て家族の関係性が着実に変わっていくことでしょう。

まとめ

ざっくりまとめて言いますと、まずは自分を満たし充実させることから始め、口出しするのをグッとこらえて見守ることをおススメしました。

相手の人生は相手のものであると、ある意味諦めの気持ちが大切なのです。

子どもとは言えども別人格であり、いずれは離れていきます。

人間は不思議なもので、本当に困らないと自分から変えようとは思えないんですよね。

ですからご家庭の中で守られて手を掛けられすぎて育っていては、いつまでたっても成長できないのかもしれません。

毎日目にする日々の細かなことも、いずれ一人で暮らすようになれば自覚してするようになります。

その時にふと思い出されるのが親の姿です。

子どもの頃は甘えがあってなかなか自分でやろうとは思わないかもしれませんが、「そういえば親がこんな風にしてたなぁ」というのは必ず記憶しているもの。

大人が自分の考えをきちんと持ち、その美学に沿った生き方をしていれば、いつか子どもはそのことを理解してくれる日がきます。

ですから、子どもにこうさせたいなぁとどうしても思ってしまうことがあるならば、言わずに行動で見せるのが一番効果的です。

それをいかにも楽しげにやること。

そうすると子どもは自然に真似をしてくれるはずですよ。

あなたがご家族と笑顔で過ごせますように。